TOP > DIARY
2014.08.12
スブラマニアム001
僕はこの数年の間、一人の男の事を考えています。その男は時々いなくなります。入管の収容所にいたり、人里離れた漬け物工場にいたり。連絡が取れなくなる度に僕は少し心配になります。 実は今も行方不明です。今回はとても遠くに居るようです。ある日、僕の家にカナダの移民局から男宛に手紙が届きました。(所在を点々としているその男は日本での所在地を僕の家の住所にしていたようです) その手紙には男が日本を出国した記録が記されていました。(そんな知らせが届くのって意味が分からないかと思いますが、その意味というか何なのか、そこの辺りをこの日記では書いていこう。と 、言う事でありますのであらかじめご了承下さいませ。)
その男にはとてつもない秘密があるのだそうです。僕はその秘密を色々な手段で探ってきました。しかし男の口はカチッカチに閉ざされていました。ただ、日本を離れたら 教える事が出来ると男は言います。その男によると、とてつもない秘密で一冊の本が書けるとのだそうです。だからって事ではないのだけれど僕は男を捜しに行こうと考えています。